いちろう’s blog

すーぱーえんじにあ

【資格試験】LPIC Level3 303 Version2

過去にLPIC Leve2を取得していたのですが、その試験の有効性の期限が切そうになっており、有効性を伸ばすためにLPICのLevel3に挑戦してみました。

かなり短期決戦で取り組んだのですが、無事1ヶ月の勉強で取得できたのでその体験記です。

どんなもの?

LPICは、LPIが提供しているLinuxの試験。以下にあるとおり、Level3はLinuxのプロフェッショナル該当するレベルの試験となるらしい。

LPIC-3認定は、Linux Professional Institute(LPI)のマルチレベルプロフェッショナル認定プログラムの頂点です。 LPIC-3は、エンタープライズレベルのLinuxプロフェッショナル向けに設計されており、業界で最高レベルのプロフェッショナルなディストリビューションニュートラLinux認定を表しています。

www.lpi.org

Level3には301(混在環境)、303(セキュリティ)、304(仮想化と高可用性)の3つがあり、今回はそのうちの303(セキュリティ)を受験したものとなる。

301は、業務ではLinuxをメインで扱っている為、混在環境の知識の必要性を感じなかった。また304は、将来的に305(仮想化とコンテナ化)、306(高可用性システムとストレージ)に分割される予定のようで、どうせ更新されるなら305を取得したいなと思いった。 そういった理由から、消去法で303(セキュリティ)を取得することにした。

304は1つのセクションとしてまとめられていたDockerやVagrantが、305ではそれぞれ1つの章として取り扱われるようになったり、Terraformが試験項目になったりと、かなり最新の傾向を取り入れている印象がある。

wiki.lpi.org

試験対策

利用したもの

利用したものは、ping-tとナレッジデザイン社が出版している「 Linuxセキュリティ - LinuC/LPIC3 303 Version 2.0 対応」の教科書。
よくLPIC Level3の学習に黒本が良いと言われているが、社内の合格者から伺ったところ、体系的に知識を学ぶのであればナレッジデザインの書籍を利用すると良いとのアドバイスを頂いたので、私はこちらも購入して勉強した。ナレッジデザインの書籍は、LPI-JAPANにより唯一認定を受けている書籍のようなので、信頼性も高い。

Amazon.co.jp: Linuxセキュリティ - LinuC/LPIC3 303 Version 2.0 対応 - eBook : 有限会社 ナレッジデザイン: 本

他にはLPICの勉強でお馴染みのping-tも契約した。ping-tは1ヶ月だけで契約した。契約期限以内であれば、延長にかかる追加費用が2ヶ月で契約した際の割引が適応されるので、最初から長期間で契約する必要はなさそう。

ping-t.com

学習の仕方

今回は時間もなかったため1ヶ月で取り組んだ。土日も勉強に費やしたため、かなり無理したスケジュールだったと思う。

1ヶ月前

Linuxセキュリティ - LinuC/LPIC3 303 Version 2.0 対応」の書籍を確認しながら、必要に応じて自宅に同じ環境を構築してコマンドの動作の確認を行った。家に空いていたMiniPCがあったので、そこにCentOSを焼き直し、その環境で随時コマンドを実行したりした。

全て実行したわけでなく、各章の章末に「まとめ」の項目があるので、その項目に出てくるコマンドを重点的に実施した。こちらも社内の合格者より「まとめ」の内容が試験に出やすいとのことだったので、その内容にターゲットを絞って実施した。

2週間前

2週間前は復習期間として、各章ごとにping-tの問題を解いた。わからない問題は書籍に戻って復習したり、再度CentOSの環境でコマンドを実行してみたりした。コマンド打ち込む作業はかなり時間が取られるが、実際の動作を体験することができ、記憶の定着に最も役立ったと思う。各章毎にヒット(ping-tで1回正解した状態)が70%を超えたら次の章の学習に取り組むようにした。

入浴中や通勤時間に少しづつ進めて、残った部分は土日にまとめて実施するなどして進めた。

1週間前

1週間前からはひたすら

1)模擬問題の60問を解く 2)解説を熟読 3)疑問に思った場合は書籍で確認

のサイクルを時間の許す限り実行した。解説の熟読はかなり時間がかかるので、コンボ(ping-tで1回正解した状態)以上の問題は解説を読まず飛ばす、ヒットだけ熟読するなどで効率的に回して行った。

こちらも隙間時間で進めていき、1週間で15回は模擬をやった気がする。

最終的なping-tのスコアはこんな感じ。100%を目指すよりも、問題の解説を熟読して中身を理解することに重点を置いていたので進みは遅かった。しかしLPICLevl3では、1つ1つの要素に対する深いな知識の理解が重要だと思うので、多少時間がかかっても、出題される要素の仕組みを腹落ちするまで理解することが重要だと思う。

試験当日

当日は都内のテストセンターで受験。試験問題に関して詳細は言えないが、ping-tの問題のようなオプションを答える問題はほとんどなく、ping-tの問題の解説にある内容を問うような少し捻ったような問題が多く出題された。 どちらかと言うと「Linuxセキュリティ - LinuC/LPIC3 303 Version 2.0 対応」の内容に沿った出題が多い印象にあり、こちらに一通り目を通しておいて良かったと今になって思う。

結果発表

試験結果は、試験終了ボタンを押した瞬間表示される。合格不合格が一瞬で判明するので、ボタンを押す瞬間は非常に緊張したが無事合格していたようで何より。詰め込みがうまく行ったようで、ミスも5問のみ、個人的にはかなり満足いく合格となった。

その後、その日のうちにLPIからメールでpdfの合格証が送られて、正式に合格証を受領した。紙の合格証も6〜8週間で送られてくる様子。

次受ける試験

実はLPICLevel2の取得の際に2回落ちているので、今回受けたLevel3は一発で取得できて安心。

新しくリリースされる305(仮想化とコンテナ化)が数少ないDockerやkubernetesに関する試験で、業務でも利用しており興味がある範囲なので、余裕があればそちら取得したいですね。