sey323’s blog

すーぱーえんじにあ

【資格試験】G検定

2020年11月7日に実施されたJDLA主催のG検定を受験し、見事合格できたので、その合格体験記です。

受験理由として会社の報奨金があったのに加えて、大学で深層学習の研究をしていたため、そこまで時間かけずにとれるだろうと軽い気持ちで受験した。

どんなもの?

G検定は、日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する、日本で最初に作られたAIに関する資格試験である。同じ団体が提供する資格試験にE検定があるが、G検定は知識理論、E検定は実践的な技術に関する試験、ということで区分けされているようである。

www.jdla.org

合格したら「AIエンジニアやデータサイエンティストといった職に就ける」というものではないが、AIに関しての情報共有の場であるJDLAのSlackに参加できたり、名刺にロゴを入れることができるらしい。

試験対策

利用したもの

利用した参考書は以下の2冊。問題集は黒本、公式テキストは白本と呼ばれている。どちらもG検定合格体験記で検索すると出てくるブログで、必ずと言っていいほど紹介されている有名な書籍かつ、G資格取得済みの友人からもこの2冊を勧められたので、この2冊を購入した。

また、Study-AIが提供している模擬テストも利用した。こちらにはG検定の200問以上の問題と解説があり、さらにG検定の解説動画も公開されている。しかもそれらがすべて無料で利用できるのでとてもありがたい。

学習の仕方

1ヶ月前

最初の1ヶ月はひたすら黒本の問題を解いていき、間違った問題や自信がない問題を白本で知識を補完するという流れで行った。黒本をやってみて感想は、AIの技術・理論に関しては基本的なものばかりで、深層学習や機械学習の研究・開発を行った経験がある人なら難しくないと思われるレベル感だが、法律や歴史系はかなり難しく、特に「AIに関する~という格言を残したのは~である」のような穴埋め問題は正直全然覚えられなかった。しかし本番ではインターネット検索可能なので、ここら辺の問題は当日検索すればいいやの気持ちで暗記はしなかった。

勉強時間としては1ヶ月前と書きつつ、土日どちらかしかやっていなかったのでたくさん時間をかけていたわけではなく、黒本1.5周するくらいの勉強量だった。

1週間前

1週間前には総復習としてStudy-AIの問題集を一通り解いてみた。その結果が8割程度の正答率だったので、その時点でメンタル的にもいけそうだなという気持ちになれた。残りの時間は、Study-AIの問題の解説を確認したり、白本の情報と照らし合わせたりして覚えた知識の復習に費やした。この時点で「試験簡単なのでは?」と若干の油断も生まれ始めた。

試験当日

G検定は自宅のPCから受験できるので、開始の10分前からPCの前で待機。時間になると試験開始用のURLがアクティブになるので、それをクリックして試験を開始した。 試験内容の公表は禁止されているので、具体的な内容は伏せて、少しぼやかした感じで覚えている範囲で内容を記載する

  • 音声系と自然言語処理の問題が多め。
  • 音声系の問題ではメル係数に関する問題が3、4問くらい出た。
  • 法律系の問題がかなり多め。(2~3割くらい法律系の問題だった予感)
  • 黒本で頻出だった歴史系、人物系の問題はほどんどなかった。(1、2問あったかないか)
  • 黒本の内容はあまり出ない。

当日の試験内容は、黒本やStudy-AIの内容とは大幅に毛色が異なる内容だったので、試験を始めて最初の10分くらいは非常に焦った。試験回ごとに重点テーマがあるのか、今回の試験は言語処理や音声、法律のかなり専門的な問題が多めに出題されており、筆者にはその辺の知識がほとんどなかったので、そういった問題は都度その場で検索して回答していた。しかし黒本の問題が全く出ないわけでなく、2割くらいは黒本に似た問題も出題されていたかなという印象だった。

公式問題集として推奨してい黒本や白本とここまで内容が異なるなら、書籍の内容もアップデートして欲しい...。

結果発表

公式からの連絡によると、結果発表は次の次の週にメールで発表とのことだった。今回だったら11/7(土)に受験したので、11/16(月)~11/20(金)の五日のうちのどこかで発表されるということだが、例年の傾向として5日間のうちの木曜日に発表されている模様。実際に今回も11/19(木)13:00に結果発表のメールが来て、合格との報告を受けた。正直不安ではあったが合格できて安心した。

今回の試験の合格率は、受験者数7,250名で合格者4,318名だったので60%弱くらい。噂によると例年徐々に難化しているようで、今回も2018#2以降で最大の難易度だった。受験するなら早いほうがいいかも。

次に受ける資格

次はE検定あたりを受験したいですね。